天然の竹と本漆を用いた関東竿の流れを組み、明治から歴史を重ねてきた旭信竿は、実用と技術が融合された製品づくりに努めてまいりました。
平成2年(1990年)には先代にあたる三代目旭信が製品づくりと長年に及ぶ社会的貢献を認められ黄綬褒章を受章、和竿の価値をさらに高めることが叶いました。
現在は四代目旭信・野本公敬がこれまで培ってきた代々の技術を受け継ぎ、多様な釣り人の皆様の要求にお応えすべく、日々研鑽を重ねております。
旭信竿の特徴でもあり、芸術品としても高い評価を賜わる「螺鈿蒔絵塗り竿」は、鮑などの青貝を竿の局面に埋め込んで飾る独自の技法で、昭和56年(1981年)に特許を取得。カーボン竿全盛の中、天然素材の竹ならではの作品を目指し、創意工夫を凝らした結果といえます。
近年は和竿独特の「感度と粘り」が愛好家の間で再評価されてきております。
旭信竿では、すでに埼玉県の優良県産品指定の「鮎友竿」と並び、「石鯛竿」「チヌ竿」が皆様からのご好評を頂き特注品も多く制作しております。とくに石鯛竿はバレが少なくヨリが良いために、竿の負担も少ないと評判です。素材の良さにも定評があり、近年では総ほてい竹の石鯛竿とチヌ竿なども好評をいただいております。
他にも船竿・鮎友竿・山女魚竿・テンカラ竿・ヘラ竿などもお奨めの一品として取り揃えております。
ぜひ、実物を一度手に取っていただき旭信竿の世界に触れていただければと存じます。